2008年05月28日

40冊目。

読む本の9割方は推理小説ですが、今回はご多分に漏れず推理小説。

『ビート  警視庁強行犯係・樋口顕』
著者:今野敏
新潮文庫

副題にあるように警察官を主人公とした推理小説。
とは言っても、謎解きに重きが置かれたものではなく、登場する人の考えとそれに伴う行動が良く描かれている。人物にも存在感があり、楽しめるが、結末は、警察(もしくは登場人物)にやや甘い物となっているには否めない。

文庫のカバーを紹介すると
警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英治ではないか、という疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の深淵に気付く。捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた、本格警察小説。  

Posted by 山遊記 at 20:22Comments(0)TrackBack(0)読書